【古今東西ビジネス書ログ】人生という船旅に役立つ本

ビジネス本を読むことが好きなアラフォー子育て中のサラリーマンです。 多くの人達と同じように、日々の問題をビジネス本の中の考え方やノウハウを試行錯誤しながら取り入れることで解決したり乗り越えてきたので、役に立ったものや面白かったものを紹介していきたいと考えています。

頭を前向きにする習慣

 マッキンゼー出身の方が頭を前向きにするための習慣を紹介した本。日本人の危機感の無さや考えない現状 についての問題を指摘した後、それを打破する習慣をA4メモ書きを軸に説明されている。書くことの重要性を訴える本は多く、自身もその重要性を感じるが、それを「A4メモ用紙1枚に早く書く。大量に書く」とい う発想は無かった。
 実践してみると思った以上に考えがクリアになりすっきりする。筆者が言う通りに悩みやもやもやが紙に 吐き出されていく感覚がある。非常にお薦めの一冊。

 

■評価 ※ブログ主にとっての役立ち度
 ・A+

 

■もっとも参考になった習慣、考え方
課題でも悩みでも夢でも何でも、もやもやするものがあればA4の紙に1件1ページ、1分以内にさっと書きき る。大量に書く。たったそれだけのことが頭を前向きにする。

 

■参考になったポイント(引用)

●私自身は何度かキャリアチェンジはあったが、A4メモを大量に書くことによって頭のもやもやをなくし、 悩みを整理し、多くの場合、前向きでいることができた
●A4の紙に1件1ページ、1分以内にさっと書ききる。たったこれだけのことだが、非常に大きな効果を発揮し てくれる。
●自分で結論を出す
●結論を先延ばしすることで答えの精度があがることほぼない。
自分としての決断の決定パターンを作り、ある程度それに習うようにする
●何か新しいことを始めたいと思う人は、「人を巻き込んで一緒にやる習慣」をぜひ身に付けて頂きたい。
●現状維持を打破したいと考える限り、方法はどうあれ動くこと。すべてはそこから始まる。
●最初から構造化し、全体像を考えながら書こうとすると人の頭はあまり動かなくなる。途端にスピードが 大きく落ちる。断片的に考える方が余程速く、かつストレスなく考えることができる。
●誰にでも不安はある。
●成功するリーダには熱意がある。絶対に成功させてやるという断固とした意思、情熱があり、ビジョンに ついて何時間も語れる程、詳しく考え抜いている
●私たちの仕事や毎日は嫌なことの連続なので、それをどう避けるか、消化するか、乗り越えるかが行動の 質や幸せ感に大きく影響する。


■面白かったポイント(引用)

●知り合いに英語でブログを書いている人は一人もいない。
じっくり考えているつもりで実は考えが大して前に進んでいないことが多いのではないだろうか。
●本人の成長課題はあまりわかっていないことが多い。
A案、B案のどちらを採るか悩んでいるときは実はどちらでも大差ない
●自分が本当に何がしたいのか、してあげたいのかを何度も何度もA4メモに書くとA4メモに書くといい。 自分のワクワクすることなら何でもいい。
●意欲、向上心、エネルギーは伝染するので、自分より強い人に折に触れて接してエネルギーを注入することも重要。

 

■カテゴリ
①(苦境から立ち直る)
②(仕事・生活の充実化)

 

■構成
序章 頭を前向きにするメモ書きの習慣
1章 日本の危機
2章 なぜ考えないのか
3章 即断即決し、行動する習慣
4章 人は誰でも前向きに考える力がある
5章 実行できる人になる
終章 前向きに考え、生きてみる


■基本情報
 著者:赤羽雄二
 出版社:幻冬舎エデュケーショナル新書
 発行日:2014/12/5