【古今東西ビジネス書ログ】人生という船旅に役立つ本

ビジネス本を読むことが好きなアラフォー子育て中のサラリーマンです。 多くの人達と同じように、日々の問題をビジネス本の中の考え方やノウハウを試行錯誤しながら取り入れることで解決したり乗り越えてきたので、役に立ったものや面白かったものを紹介していきたいと考えています。

面白いことをとことんやれば、「起業」は必ずうまくいく(著者:栗原幹雄)

 フレッシュネスバーガを立ち上げた栗原幹雄さんの起業までの道のりが書かれた本です。栗原さんは、住宅メーカ勤務後、ほっかほっか亭を立ち上げ創業者として全国展開するものの、ふとしたきっかけと直感でフレッシュネスバーガのアイディアを思いつき、会社を辞めてフレッシュネスの立ち上げをされています。本書の中では、フレッシュネスバーガというアイディアに出会う経緯、実現に向けた試行錯誤や工夫、決断の際の心境などが語られており、その人生模様は、物語りのように面白くあっという間に読めてしまいます。
 本全般を通して強く伝わってくるのが、「好きな仕事を選ぶ、できなくても自分から仕事を楽しくする」というポジティブなパワーです。起業本といっても、責任とかリスクとか背水の陣といった重苦しさはなく、自分のアイディアで人を楽しませるという、ご本人の自分のやりたいことをやっている楽しさが強く伝わってきます。また、フレッシュネス立ち上げという大きな決断を直感を頼りにさらっと決めてしまうところもブログ主には驚きでした。もちろん、直感といっても著者には膨大な飲食店立ち上げの経験があり、その経験に裏打ちされた直感ではあるのですが、根底には「面白そう」とか「わくわくする」というシンプルな動機しかない。これは、経験値が増した大人には以外に難しいことのように思います。
 もちろん、起業を考えている人にはお薦めの本ですが、そうでない人にとっても、楽しく働きたいと考える人には、そのヒントが散りばめられているように思います。


■評価 ※ブログ主にとっての役立ち度
 ・B+

 

■もっとも参考になった習慣、考え方
仕事を楽しくするには、まず起こっている問題にしっかり向き合うことが大切だ。そしてその問題をどうすれば楽しめるかを考える。仕事の問題も見方を変えれば、クイズとかジグゾーバズルとか詰将棋と同じなのではないかと僕は思っている。

 

■参考になったポイント(引用)
物事を始める時は、ほとんどの場合、一人のアイディアや行動がその発端となるものだ。
●僕の場合、自分が楽しいと思うことをどんどん採り入れていくタイプだから自然に仕事が楽しくなる。
仕事を楽しくするには、まず起こっている問題にしっかり向き合うことが大切だ。そしてその問題をどうすれば楽しめるかを考える。仕事の問題も見方を変えれば、クイズとかジグゾーバズルとか詰将棋と同じなのではないかと僕は思っている。
●一日の始まりを嫌なことから始める。
●天職というのは頭の中で考えるより生きていく中で出会うものだと考えるようになった。若い人の中には職業を決めかねている人も多いようだが、あまり突き詰めないで余裕を持った方がいいと思う。人生を目いっぱい楽しんでいるうちにどこかで出合い頭にやってくるものだ。
●自分の強みとなっていることは、もともとは弱みだったケースが多い。
●自分が何を面白いと感じるか、まずそれありきで仕事を考えた方がいい。
●仕事は自分で掴むものだ。もし、やりことがあるなら自分の責任で掴む努力をしよう。そういう覚悟で掴んだ仕事なら容易に諦めたりしない。つまり、やらされ感ではなくてやりたい感で仕事をするのが大切だ。
何かで心が動いたら迷ってはいけない。迷ううちにやる気はなくなってしまうから、まずやってみて軌道修正すればいい。自分の意志で行動を選ぶことが大事なのだ


■面白かったポイント(引用)
●この店は仕事じゃない。オレの作品だ。そう割り切ることにした。割り切った途端、俄然やる気がでてきた。
儲けとはその結果であって、もっと存続して欲しいというお客さんの思いだ。
●失敗して当たり前、失敗しなかったら大成功だ。そう思うと腹が据わってきた。
(会社を辞めて起業する際)人生で初めて自分の行く末について仏様に拝んだ
オリジナリティはお客様を増やすための戦略ではない。本当の意味は、「半分の人に嫌われる」ということ
●仕事の意味を見いだせなくなっている人がいたら、難しいことは忘れてまず、目の前の人を喜ばせることだ。

 

■リンク

面白いことをとことんやれば、「起業」は必ずうまくいく。 フレッシュネスバーガー社長の現場的発想法

 

 

 

■構成
1章 アイディアは現場にある
2章 素人の発想+プロの実行力
3章 仕事を楽しくする技術


■基本情報
 著者:栗原幹雄
 出版社:アスペクト
 発行日:2008/10/8