【古今東西ビジネス書ログ】人生という船旅に役立つ本

ビジネス本を読むことが好きなアラフォー子育て中のサラリーマンです。 多くの人達と同じように、日々の問題をビジネス本の中の考え方やノウハウを試行錯誤しながら取り入れることで解決したり乗り越えてきたので、役に立ったものや面白かったものを紹介していきたいと考えています。

吉越式クラウド仕事術(著者:吉越浩一郎)

 

 トリンプインターナショナルで社長をされていた吉越浩一郎さんが、GmailEvernoteiphoneアプリといったクラウド型サービスを使っての仕事術を紹介した 本。仕事術の根幹はこれまでも度々紹介されていたデッドライン管理で変わりないが、クラウドを使ってさらに効率的かつ、ちょっと楽しくするような仕組み、 工夫を説明されている。こういった効率化に関しとことん貧欲な方なのだと感じる。
 デッドラインの重要さ等、吉越さん仕事術に関する考え方を語っている部分を読むと、凛とした気持ちになる。


■評価 ※ブログ主にとっての役立ち度
 ・B+

 

■もっとも参考になった習慣、考え方
 ・小さな冒険に迷う人は、大きな判断でも同様に迷う。即断即決、川には飛び込む。


■参考になったポイント(引用)
仕事の書類というものは、すべてに締切がつけられるべきもの
●新しいサービスやデジタルツールを、うまく自分のやり方と融合させて進化させていくと、仕事はもっと快適に速く進むようになります。何よりiphoneでいろいろなアプリを使うと、仕事が早く片付きしかも楽しくなっていきます
すべての仕事に締切をつけて片っ端から全力で片付ける
●私は経営者時代、いつも「川に飛び込んで考えろ」と言い続けてきた。即断即決、川には飛び込むものなのだ
●残業は全ての人の人生を貧しくする
●仕事は徹底度こそが大事
●私のモットーはTTP。すなわち「徹底的にパクる」。
●緊急度、重要度が低いものこそ「締切」が必要。
●無駄な部分にかかっている時間を徹底的に短くするよう、自分で工夫してみればよい
●別に会社はお友達グループではないのだから仲良くする必要はない。誰よりも早く、誰よりもクオリティの高い仕事をすることが唯一課せられた義務であり、 それだけが会社のためになること。

 

■面白かったポイント(引用)
●毎年一か月の休暇は必ず取っていた
小さな冒険に迷う人は、大きな判断でも同様に迷う。
●Boomerang for gmail(指定した日に再度メールが送られてくるG-mail機能)
●発信元をGメールにせず、事務所にアドレスにすることもできる
手書きメモアプリ(Fast Finger)
●和気あいあいと仲良く活気のある会社から順につぶれると言っている
本田直之さんは、一年の半分はハワイで過ごしサーフィンに明け暮れている。アプリ等のツールを使い倒す名人。

 

■カテゴリ
②:仕事効率化・生活充実化


■構成
・1章 デジタルツールで残業ゼロを目指す
・2章 デッドライン仕事術 デジタル化計画始動
・3章 Evernoteでデッドライン管理に挑戦!
・4章 iPhoneで仕事が速く、楽しくなる
・5章 クラウド時代のデッドライン仕事術
・6章 デジタルに使われない生き方

 

■基本情報
 著者:吉越浩一郎
 出版社:アスキーメディアワークス
 発行日:2011/3/24

頭を前向きにする習慣

 マッキンゼー出身の方が頭を前向きにするための習慣を紹介した本。日本人の危機感の無さや考えない現状 についての問題を指摘した後、それを打破する習慣をA4メモ書きを軸に説明されている。書くことの重要性を訴える本は多く、自身もその重要性を感じるが、それを「A4メモ用紙1枚に早く書く。大量に書く」とい う発想は無かった。
 実践してみると思った以上に考えがクリアになりすっきりする。筆者が言う通りに悩みやもやもやが紙に 吐き出されていく感覚がある。非常にお薦めの一冊。

 

■評価 ※ブログ主にとっての役立ち度
 ・A+

 

■もっとも参考になった習慣、考え方
課題でも悩みでも夢でも何でも、もやもやするものがあればA4の紙に1件1ページ、1分以内にさっと書きき る。大量に書く。たったそれだけのことが頭を前向きにする。

 

■参考になったポイント(引用)

●私自身は何度かキャリアチェンジはあったが、A4メモを大量に書くことによって頭のもやもやをなくし、 悩みを整理し、多くの場合、前向きでいることができた
●A4の紙に1件1ページ、1分以内にさっと書ききる。たったこれだけのことだが、非常に大きな効果を発揮し てくれる。
●自分で結論を出す
●結論を先延ばしすることで答えの精度があがることほぼない。
自分としての決断の決定パターンを作り、ある程度それに習うようにする
●何か新しいことを始めたいと思う人は、「人を巻き込んで一緒にやる習慣」をぜひ身に付けて頂きたい。
●現状維持を打破したいと考える限り、方法はどうあれ動くこと。すべてはそこから始まる。
●最初から構造化し、全体像を考えながら書こうとすると人の頭はあまり動かなくなる。途端にスピードが 大きく落ちる。断片的に考える方が余程速く、かつストレスなく考えることができる。
●誰にでも不安はある。
●成功するリーダには熱意がある。絶対に成功させてやるという断固とした意思、情熱があり、ビジョンに ついて何時間も語れる程、詳しく考え抜いている
●私たちの仕事や毎日は嫌なことの連続なので、それをどう避けるか、消化するか、乗り越えるかが行動の 質や幸せ感に大きく影響する。


■面白かったポイント(引用)

●知り合いに英語でブログを書いている人は一人もいない。
じっくり考えているつもりで実は考えが大して前に進んでいないことが多いのではないだろうか。
●本人の成長課題はあまりわかっていないことが多い。
A案、B案のどちらを採るか悩んでいるときは実はどちらでも大差ない
●自分が本当に何がしたいのか、してあげたいのかを何度も何度もA4メモに書くとA4メモに書くといい。 自分のワクワクすることなら何でもいい。
●意欲、向上心、エネルギーは伝染するので、自分より強い人に折に触れて接してエネルギーを注入することも重要。

 

■カテゴリ
①(苦境から立ち直る)
②(仕事・生活の充実化)

 

■構成
序章 頭を前向きにするメモ書きの習慣
1章 日本の危機
2章 なぜ考えないのか
3章 即断即決し、行動する習慣
4章 人は誰でも前向きに考える力がある
5章 実行できる人になる
終章 前向きに考え、生きてみる


■基本情報
 著者:赤羽雄二
 出版社:幻冬舎エデュケーショナル新書
 発行日:2014/12/5

 

 

佐藤可士和の超整理術

 

 グラフィックデザインディレクションの仕事をされている佐藤可士和さんの整理に関するノウハウや考 え方がまとめられた本です。
 整理と聞くと地味で単調な作業というネガティブなイメージが浮かぶ(子供時代の整理整頓を強制されたせいかな?)が、本書を読むと如何にクリエイテ ィブで、本質的な作業かがわかる。
 一般的に整理術の本は多いが、デザイナーならではの発想(実空間のフォルダも仮想空間同様フォーマッ トを揃えると整理し易い等)は新鮮で面白かった。


■評価 ※ブログ主にとっての役立ち度
 ・A

 

■もっとも参考になった習慣、考え方
 何のために整理するのかといえば、本当に大事なものを決めるため。空間の整理を徹底することで、情報 や思考を整理する力を高める。

 

■参考になったポイント(引用)

●課題=登るべき山と考え、コースを見極める
●空間の整理の目的は、リスク回避、効率性、快適さ。
●量はいまある場所に収まる程度にとどめる 
●ビジョンとは、クライアントが真に到達したいと望んでいること。あるべき姿。登る山のてっぺん。
●本質を探るということは、一見、物事お奥深くに入り込んでいくようなイメージがあるでしょう。でも実 は、どんどん引いて離れることだと思う。
●迷ったら具体的なシーンを思い浮かべてみる。人に説明するときにどんなふうに紹介したらいいだろうと 考えてみる
●「思考の言語化」と「仮説をぶつけること」によって、進むべき道がはっきりした。
●何のために整理するのかといえば、本当に大事なものを決めるため


■面白かったポイント(引用)
●月曜日は丸半日かけてでも整理を徹底
●実空間のフォルダも仮想空間同様フォーマットを揃えると整理し易い
●人間と人間とが直にコミュニケーションした際の感触というのは実に鋭い。
●無意識の意識化はフロイトの心理療法に出てくる言葉。心の病というのは知らず知らずのうちに抑圧され 続けてきた欲望や衝動が原因。自由連想法(フリートークで核心に迫る)
●今治タオルのタオルソムリエ。


■カテゴリ
②:仕事効率化・生活充実化


■構成
1章 問題解決のための超整理術
2章 すべては整理から始まる
3章 レベル1「空間」の整理術 --- プライオリティをつける
4章 レベル2「情報」の整理術 --- 独自の視点を導入
5章 レベル3「思考」の整理術 --- 思考を情報化する
6章 整理術は新しいアイディアの扉を開く
 
■基本情報
 著者:佐藤可士和
 出版社:日本経済新聞出版社
 発行日:2007/4/14

 

初投稿


 はじめまして。
 ビジネス本を読むことが好きなアラフォー子育て中のサラリーマンです。
 
 多くの人達と同じように、日々の問題をビジネス本の中の考え方やノウハウを
試行錯誤しながら取り入れることで解決したり乗り越えてきたので、役に立ったものや面白かったものを紹介していきたいと考えています。

 ちょっとした書評ログ(メモ?)です。
 
 本は、基本的に3つのジャンルに分けて紹介しようと思っています。

 ●カテゴリ①:回復
   ⇒苦境から立ち直る

 ●カテゴリ②:仕事・生活の充実化
   ⇒日々の仕事・ライフワークを効率化したり、面白くする

 ●カテゴリ③:夢・目標の明確化・達成
   ⇒夢や目標を見定めて実現していく
 
 
 苦しい状態から抜け出し日々の生活を安定化させ、夢や目標を見出し向かっていくというのが、生きていく上での一つの大切なサイクルかと思いますが、それぞれのフェーズで望ましい習慣や考え方は異なってくると考えるからです。

 

 また、できれば海外の本や古い本なども紹介していきたいと思っています。

 

 ということでよろしくお願いします。